従来の自動車保険は、自分が万が一事故を起こしてしまった場合に、「被害者のために」加入する意味合いが強いものでした。
もちろん、交通事故による損害賠償の金額は、場合によっては数千万円、1億円という単位になるため、普通の人は支払いができません。
よほど財産のある人でない限り、自分の全ての財産をもって支払っても足りない人がほとんどでしょう。
この意味では、間接的に「自分を守る」機能もありました。
ところが、1998年に保険内容が自由化された後、「人身傷害保険」などの従来はなかった保険商品が生まれました。
他方、長引く不況の影響と考えられますが、いわゆる「任意保険の加入率」は現在は70%程度と言われています。
つまり、単純に言えば、10台に3台は任意保険に入っていない可能性が高いのです。
特に若年者は任意保険の金額が高いこともあり、今後も加入率は減少していく可能性もあります。
自分や家族が交通事故の被害に遭われたときに、加害者が任意保険に加入していなければ、必要な賠償が得られないこともあるのです。
ですから、現在の自動車保険は、自分が加害者になってしまったときは当然に対人賠償に入ることとしても、
自分あるいは家族が被害者になってしまったときのことを考えて保険内容を検討しなければなりません。
加害者が保険に入っていないときにも、自分の保険からある程度の保険金が下りるような保険に加入しなければならないのです。
自動車保険は、「被害者のためにはいる保険」から「自分たちを直接守るための保険」に変わったのです。
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この意味では、自動車保険は生命保険や医療保険などと同じように考えて内容を検討しなければなりません。