1 被害者
38歳・女子・看護助手
2 傷害の内容
外傷性頸部症候群、うつ病
3 後遺障害の内容
うつ症状、四肢麻痺症状 14級10号(うつ病)
4 裁判所の判断
①逸失利益 喪失率100%、喪失期間10年間として2、094万2、022円認定。 ②後遺障害慰謝料 1600万円
5 コメント
日常動作全てを自力で行い得ないという症状から、等級に比して極めて大きな損害額を認定していますが、他方で事故による直接的な衝撃による障害ではなく事故後の心理状態からうつ病となり生じた症状であり、原告の心因性の素因が大きく影響しているとして8割を寄与度減額し、バランスを取っています。