郡山タワー法律事務所の弁護士 三瓶正です。
以前にも書いたように、後遺障害を獲得する場合は、自賠責調査事務所が勝手にいろいろと調べてくれて、被害者に「よきにはからって」くれるわけではありません。
被害者側が必要な立証をしなければなりません。
むち打ち、外傷性頚部症候群、頚椎捻挫等で後遺障害を獲得するために大切な検査は必ず行うよう医師にお願いしてください。
○スパーリングテスト
頚部に神経根の障害があるかどうかを調べる検査です(youtube で スパーリングテストで検索すると、どのような検査かわかりやすいです。)
簡単に説明すると、人為的に痛みやしびれを起こしやすい状況を作って、痛みやしびれの状況を再現するものです。
座った状態の患者の後に医師が立って、患者の首を後に倒し、かつ左右方向に曲げます。
力を加えるとしびれや放散痛がでると、神経根に障害があるのではないか、ということがわかります。
○ ジャクソンテストもスパーリングテストに似た検査です。(これもyoutube 検索してください)
○握力検査
症状の重い人は物を強く握ることができないので、本来は有効なはずですが、「演技」ができる可能性があるためか、あまり重視されないようです。
○筋萎縮検査
筋肉が動くのは脳からの指令を受けて、神経をとおって筋肉に伝わり動きます。
筋肉をとおっている神経に麻痺がある状態が続くと筋肉は萎縮します。
両方の腕の上腕と前腕の太さを測定し、比較することにより、有意な差があれば、神経麻痺があることの証拠となります。
○深部腱反射
腕の腱をゴムハンマーでたたき、どのような反応があるかによって、どこに異常があるかわかります。
当事務所では、福島・郡山・白河・会津・いわきにお住まいの方のむち打ち(むちうち、鞭打ち)に関する、示談、後遺症の相談、損害賠償請求のご相談を随時受け付けております。