Q.高次脳機能障害とはどのようなものでしょうか?

Q 夫が、1ヶ月前に、交通事故の被害に遭いました。現在は、寝たきりで意識は回復していますが、もとのようには話をしたりすることはできません。医師の先生からは、高次脳機能障害が残る可能性が高いと言われていますが、高次脳機能障害とはどのようなものでしょうか?

A 低次脳機能障害という言葉があれば、それとの対比でわかりやすいと思いますが、低次脳機能障害という言葉は、一般的に使われないようです。

高次脳機能障害というのは、たとえば、半身不随のように、脳に後遺障害が残ったことにより、手足などの機能が麻痺したというような周囲の人から見てわかりやすい症状はないけれど、記憶障害や注意障害、遂行機能障害、人格の変化、感情のコントロールができない、怒りやすくなった、物事を理解できないなどの症状が残った場合の総称をいいます。

高次脳機能障害の特徴は、多くのことは今まで通りできるのに、ある特定の能力ががくんと落ちていたり、一見普通に物事をこなしているように見えて、実はまったく今までとは違っていたり、と見落とされがちな症状でもあります。本人は、自分ができなくなったことについて、認識を欠いている場合が多いので、周りの家族などの人が注意していかないと、気がつかないこともあります。

 


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