後縦靱帯骨化症
1 傷病名
後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう・OPLL)
2 傷病の原因等
後縦靱帯骨化症は、頚椎によく発生します。
脊柱管と頚椎の間にある後縦靱帯がなんらかの原因により骨のように硬くなり、脊髄を圧迫します。
後縦靱帯骨化症の発症は、原因は特定されていませんが、交通事故の外傷により発生するものではありません。
ただし、もともと後縦靱帯骨化症を有していても、必ずしも症状がないことも多く、交通事故による衝撃を原因として症状が発生することもあります。
このように、交通事故をきっかけとして症状が発生した場合も、交通事故と現在の症状の間には因果関係が認められます。
なお、程度にもよりますが、もともと後縦靱帯骨化症を有していて、交通事故の衝撃により症状が発生した場合は、「素因減額」と言って、被害者に損害が拡大する原因があったのだから、損害のうち、3割から4割程度減額されることもあります。
3 症状
脊髄を圧迫することによる手指のしびれ、手指巧緻性障害、頚部や肩の痛みなど
黄色靱帯骨化症(OYL)や前縦靱帯骨化症(OALL)と合併することがよくあると言われています。(いずれも交通事故を原因として発症するものではありません)
4 治療内容
程度に応じて、薬物療法や理学療法もありますが、椎弓形成術(脊柱管拡大術)などの手術をしなければならないこともあります。なお、厚生労働省指定の特定疾患の対象となっています。難病と言われていますが、症状が出ない人も多いといえます。
5 後遺障害
後縦靱帯骨化症そのものは、後遺障害の対象にはなりませんが、交通事故により、手指のしびれや頚部の痛み等が発生した場合は、14級9号または12級13号の対象となります。
- 脳挫傷
- 急性硬膜下血腫
- 急性硬膜外血腫
- 腓骨骨幹部骨折、頸骨骨幹部骨折
- 半月板損傷
- 手指の骨折
- 手根管症候群
- TFCC損傷
- 橈骨骨折
- 肘頭骨折
- 外傷性椎間板ヘルニア
- 肘部管症候群
- 腰部捻挫
- 橈骨神経麻痺
- 腕神経叢損傷
- 肩鎖関節脱臼
- 肩関節脱臼と反復性脱臼
- 上腕骨遠位端骨折、上腕骨顆上骨折
- 上腕骨骨幹部骨折
- 肩腱板断裂
- 肋骨骨折
- 腰椎圧迫骨折(脊椎圧迫骨折)
- 変形性腰椎症
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊髄損傷
- 後縦靱帯骨化症
- 外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)頚部捻挫、むちうち症等
- 胸郭出口症候群
- びまん性脳損傷・びまん性軸索損傷
- くも膜下出血(外傷性)
- 外傷性てんかん
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚部神経根症
- 頚椎損傷
- 変形性頚椎症
- 腰部脊柱管狭窄症
- 骨盤骨折
- 鎖骨骨折
- 上腕骨近位端骨折
- 尺骨神経麻痺
- 尺骨骨折
- モンテジア骨折
- 舟状骨骨折
- 大腿骨近位部骨折
- 大腿骨骨幹部骨折
- 膝の靱帯損傷(前十字靱帯、後十字靱帯、内側側副靱帯、外側側副靱帯)
- 大腿骨顆上骨折・大腿骨顆部骨折
- 頸骨高原(プラトー)骨折
- 足関節顆部骨折
- 足部の骨折
最新情報・解決事例
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11
-
2020.07.11