骨盤骨折
1 傷病名
骨盤骨折(こつばんこっせつ)
2 傷病の原因等
骨盤は、恥骨、腸骨、仙骨等で構成され、前部は恥骨結合、後部は仙腸関節で結合されています。
交通事故の場合は、歩行中に交通事故の被害に遭った場合に見られます。
3 症状
外観上の変形、疼痛、腫れ、圧痛等が見られます。
場合によっては、血管や内臓の損傷を伴うことがあります。出血性ショックを起こすことがあります。
骨盤骨折で損傷しやすい臓器は、腎臓、膀胱、子宮、膣、腸管、肛門等があります。
4 治療
症状により、出血性ショック等の全身状態の管理が優先されます。
骨折部の治療は骨盤輪の不安定性により選択され、保存療法から手術の場合(創外固定器、スクリュー、プレートによる固定)があります。
5 後遺障害
骨盤骨の変形として、12級5号に認定される可能性があります。
また、部位によっては股関節の可動域制限を伴う場合があり、8級7号、10級11号、12級7号に認定される可能性があります。
内臓損傷を伴う場合は、その内臓の症状に応じて後遺障害が認定されることがあります。
女性の場合は、骨盤骨の変形の場合に、自然分娩ができなくなることがあり、産婦人科の医師に確認してもらう必要があります。この場合は、別途後遺障害等級が認定されることがあります。
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