肩関節脱臼と反復性脱臼

1 傷病名

肩関節脱臼(かたかんせつだっきゅう)、反復性肩関節脱臼(はんぷくせいかたかんせつだっきゅう)

2 傷病の原因等

交通事故の場合、脇を閉じている時に肩の後ろ側を強く打つような状況が合った場合に起こります。
肩関節脱臼をはじめてしたときの年齢が若いと反復性肩関節脱臼になりやすいと言われます。

初回脱臼時に完治できないと、寝返りなどの軽微な外力でも脱臼しやすくなります。

3 症状

肩の激痛で腕が動かせなくなったり、肩の後方がへこみます。手がしびれることもあります。

4 治療

肩関節が完全に抜けていない場合(亜脱臼)と完全に脱臼している場合では整復の方法に違いがありますが、手術までは必要ないのが通常です。
ただし、肩関節前方脱臼を繰り返すようになった場合(反復性肩関節脱臼)は手術を行うこともあります。
一度目の脱臼後に再発する可能性は20%から50%程度と言われていますが、2回目の脱臼が起こった場合、その後の再発率は80%から90%になると言われ、脱臼するくせがついてしまうこともあります。

5 後遺障害

単なる脱臼であれば、後遺障害は残りません。脱臼というイメージからすると、症状は重くは内容に聞こえますが、肩関節脱臼の場合は、他の部分の骨折や靱帯損傷を伴うことが多くその場合は、後遺障害に認定される可能性があります。ですから、骨折等と比較しても、脱臼をあまくみることはできません。また、反復性脱臼の場合は、12級6号に認定される可能性があります。


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