手根管症候群

1 傷病名

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

2 傷病の原因等

神経の束が集まる手根管というトンネルの部分で正中神経が圧迫されて生じる末梢神経障害を手根管症候群と言います。
原因は必ずしも明らかではありませんが、交通事故との関係では、橈骨と尺骨の骨折があった場合に正中神経が圧迫され生じる場合があります。

3 症状

親指から薬指の半分にかけてのしびれが現れます。障害が進行してくると、親指の付け根の部分の筋肉がやせて、つまみ動作が困難になります(親指と人差し指でつくるOKサインができない)。
また、上肢全体に痛みが出ることもあります。手根管部をたたくと、親指から薬指にかけてのしびれが出ます(ティネル徴候)。また、ファーレンテストをすることにより、痛みの再現ができます。

4 治療

症状が軽い場合は、薬物(消炎鎮痛剤やビタミンB)や注射(手根管内腱鞘内注射)による保存療法がなされます。症状が重い場合は、手根管開放術等の手術療法がなされます。

5 後遺障害

手指の可動域制限がある場合は、7級7号から、14級に認定される可能性があります。しびれ等の神経症状が残存した場合は12級13号、14級9号が認定される可能性があります。


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