脳10・70代男性・神経系統障害・別表1第1級1号・4200万円の回収をした事例

1被害者の属性

 70代男性、無職(生活保護受給)

2事故の態様

 深夜、路上での歩行者と大型貨物自動車の接触事故。ミラー部分が頭部に衝突。

3傷害の態様

 重症頭部外傷、鼻骨骨折、肝挫傷等

4保険会社の提示 

親族の方を通じ事故早期の時点でご相談、ご依頼を受けたため、本人に対しての示談提示はありませんでした。

5当事務所受任後の解決

 受任後の対応として、治療の終了を待って自賠責保険の被害者請求手続きを行いました。症状固定となった段階でも、親族からの声掛けに反応自体はするものの内容を認識して反応するといったものではなく反射的な反応に止まるもので、被害者請求の準備をし、第1級1号との認定を受けました。

後遺障害の認定後、保険会社との間で賠償についての協議を行いましたが、元々が高齢であり事故前の時点で長期にわたり生活保護を受けていた関係で、本人がどの程度の損害を受けたとするかの点は大きく問題となりました。

また、相手方から賠償を受けた場合にも今後の本人の施設介護費用に充てざるを得ず、元々生活保護を受けていた関係もあって裁判での解決は望ましいとは言い難いこともあり、協議での解決を図ることとなりました。

 最終的な解決として、治療費等の保険会社の支払った既払金を除き、自賠責保険金と相手方賠償を併せ約4200万円での解決となりました。

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