50代男性・会社員・肘の可動域制限等・併合11級・約1830万円を回収した事例

1被害者の属性

50代男性、会社員

2事故の態様

二車線道路の第一車線をバイクで直進走行していたところ、突如第二車線から普通乗用自動車が車線変更してきた上、進路変更途中で急ブレーキをかけたため衝突した。

3傷害の態様

右開放性肘頭骨骨折、右寛骨骨折、右座骨骨折、右鎖骨骨折、右恥骨骨折、頭部外傷、肺挫傷等

4保険会社の提示

事前の提示はなし。

5当事務所受任後の解決

相手方は事故状況、過失割合について強く争っており、過失割合について事故後当初は1:9で相手方の過失が大きいとしていたものが、ご相談時点では9:1で此方の過失が大きいと主張するようになっており、治療費については支払対応をしたもののそれ以上の支払は出来ないとされていました。

協議での解決は困難であったことから、訴訟での対応となりましたが、訴訟では従前争われていた事故状況、過失割合の他に怪我の程度や原因についても争われました。

事故状況について相手方は車線変更終了後の追突事故であると主張し、警察資料は本人が入院中に作成された相手方の説明のみで作成されたもので相手方の主張に近い記載がされたものであったため現地調査を行う等しました。また後遺障害症状と事故との関係では、本人に糖尿病の既往歴があったことから相手方は事故後に残存した目や手の症状と事故との関係性を争い、こちらからは会社での検診時に具体的な症状が指摘されていなかったことや、医療記録上一貫して事故による症状であると扱われていたこと等を指摘する等激しく対立しました。

双方の対立が激しく裁判途中での和解は難しいと判断され和解協議を行う前に原告被告双方の本人尋問が行われましたが、尋問時に事故状況に対する相手方本人の供述が二転三転していたこともあってか尋問後に示された裁判所の和解案では過失割合について相手方を9とするなど概ね此方の主張に沿った案が示され、双方が尋問後に示された裁判所の和解案に応じ和解での終了となりました。

最終的に、受任前に受領していた自賠責保険金331万円と合わせ約1830万円での解決となりました。

 

 

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